【ストーリー – Story】
始まりは、調和の崩壊と「星辰の狂い」だった。
世界の均衡を支えていた理(ことわり)は音もなく失われ、深淵でノーデンスが旧支配者を封じ続けるその力さえも、時の流れとともに摩耗しつつある。封印の綻びから次元の裂け目が生じ、不可視の狂気が現世へと溢れ出した。
それは人類が到達したサイバーテクノロジーの果てにある脅威か。あるいは、ヘイワード・クラフトが『ネクロノミコン』の真筆に触れたあの瞬間から、すでに定められていた宇宙的恐怖への回帰なのか。
目覚めゆく大いなる影のなかで、国立先端科学技術研究所アーカムは今日も観測を続ける。生存を賭けた戦いと、世界の裏側に潜む「真実」を巡る記録が、いま幕を開ける。
【旧支配者 – Great Old Ones】
人類の歴史が始まる遥か以前から、地球の深淵あるいは星々の狭間に潜み続けてきた、宇宙的混沌と破壊を体現する絶対的超越者たち。その起源については諸説あり——太古の地球を支配していたが旧神との大戦に敗れて封印されたとも、宇宙の彼方から侵略の意志をもって飛来したとも、あるいは旧神自身が創り出した神格が反乱を起こしたとも語られるが、いずれにせよ彼らは「外来の脅威」として、幾度となく世界の存在基盤そのものを標的にしてきた。
その侵略の手口は時代とともに進化する。太古には次元ごと世界を剥ぎ取る純粋な侵食を試み、古代文明期には人間の欲望・恐怖・信仰を媒介として内側から世界を歪め、近代以前には歴史と戦争の連鎖を意図的に引き起こし文明を腐敗させてきた。そして現代——第四侵略期において、彼らは人の「記憶」「意識」、そして電子化された「情報」そのものを標的に定めた。
現在、旧支配者の一柱「這い寄る混沌」NALはインフルエンサーとして人間社会に潜伏し、深夜配信を隠れ蓑にASMRと低周波ノイズで精神を侵食する。その侵蝕は段階的に進行し——日常への興味を喪失した空虚な状態から、NALの意志に直結したエージェント化を経て、最終的には人の肉体そのものを異形へと変異させる。理由なき暴動、集団失踪、解析不能なコードによるシステム汚染。現代の怪異の多くは、この不可視の侵略の痕跡に他ならない。

【旧神 – Elder Gods】

宇宙的混沌を撒き散らす旧支配者に対抗し、それらを深淵へと封印せしめた大いなる秩序の神々。対立の構図は単純な勧善懲悪ではなく、上位次元における壮絶なシステム管理の記録と呼ぶべきものだ。
旧神の多くは人類自体ではなく、世界というシステムそのものを守護の対象と見なしている。人間を慈しむ神格が存在する一方で、個の命や幸福を誤差として切り捨てる冷徹な神格もまた存在する。普通の人間が旧神に接触すれば、生け贄の要求や理解を絶する「弄び」に遭遇するリスクは決して低くない——彼らの「善」とはあくまで宇宙の安定を指し、人間の倫理観とは根本的に乖離しているのだ。
旧神の首領格、大帝ノーデンスは現在「非実体化」した状態にある。深淵において今この瞬間も旧支配者を封じ続けるという重責が、その実体化を不可能にしているためだ。しかし彼は人類の特務機関「アーカム」の深部意識と極秘裏に接続し、邪神に対抗するための叡智をひそかに授け続けている。その通路の上に、イージス・システムもV-Linkも、そしてMJ12の存在そのものも成り立っている。
【アーカム – Arkham Sector】
国家最高機密に指定された、対邪神専門の研究・防衛特区。その核心には【国立先端科学技術研究所 アーカム】が鎮座する。表向きは最先端の科学技術研究施設だが、その実態は旧神ノーデンスの叡智と接続し、魔術と科学を融合させた「対邪神兵装」を極秘裏に開発する魔術的軍事機関である。地下深部では、イージス・システムやV-Linkといった人類存続の要となる技術が昼夜を問わず精錬され続け、特務機関「MJ12」および軍事部門「ノーデンス」の防衛網と直結したサイバー要塞としての顔も併せ持つ。
しかし特区の外縁へと踏み出せば、そこには別の世界が口を開けている。古びた赤煉瓦の建造物と先端テクノロジーが歪に交差した退廃的な街並み——その日常の裏側では、旧支配者の侵蝕が静かに、しかし確実に進行し、路地の闇には正体不明の教団が息を潜める。MJ12の十二の局は今日もその狂気を水際で食い止めるべく、それぞれの専門領域から影の最前線に立ち続ける。
アーカムとは、クラフト一族の血と悲劇の上に築かれた、人類最後の理性の砦。旧支配者の宇宙的狂気と、それに抗う者たちのすべての運命が交錯する、終わりなき最前線に他ならない。

【四聖獣 — Four Sacred Beasts】

四聖獣は、大帝ノーデンスなどの旧神によって世界の均衡を保つために創られた防衛端末であり、世界を四方から守護する神性存在である。全員が女性の姿を持ち、破壊ではなく「守護・均衡」を目的としている。また、それぞれが霊命を共有する相棒である「供獣(きょうじゅう)」と行動を共にする。
彼女たちは通常形態・覚醒体のほか、供獣が意思を保ったまま武具や霊装として顕現する最上位戦闘形態「覚醒神化」や、極限状態で四聖獣・供獣・神格の魂が完全に一体化し、概念的な神へと昇華する「神格融合」という進化の段階を持つ。さらに四神すべてが重なり合い完全統合すると、調和と創造を司る「聖獣皇フォーリア」へと至る。
SOURCE_SECTOR: ARCHAM_SYSTEM_CORE